高校生と干潟調査

こんばんは!!

広報担当の吉岡です。


先週は愛知県の豊丘高校の生徒さんが干潟調査のために、研究室に来てくれました。

普段は汐川干潟で生物調査をしている生徒さん達ですが、今回は私たちのフィールドである田中川干潟で一緒に調査し、勉強してもらいました。



まずはカメを捕るために仕掛けたカゴを堤防から見学してもらいました。ちょうど何匹かのカメが浮かんでいるのを見てもらうことができました。

汐川干潟でもアカミミガメを見かけることがあるそうです。



次にハクセンシオマネキの観察です。

指をさしている方には、右の写真のようにハクセンシオマネキとフトへナタリが白く目立っているのが見えました。



今年は市民調査の方法で生物採集をしてもらいました。

1年生の生徒さんは、まだあまり調査をしたことがないということでしたが、

一生懸命色々な生物を採ってきてくれました。



その後には、色々な方法でもっとたくさん生物を採集してもらいました。







掘り返した泥を篩にかけたり・・・






ヤビーポンプを使って深い所にいる生物を

掘り出したり・・・







アシ原の中に入ったり(埋もれたり!?)・・・






午後からは研究室で採集した生物の同定、結果まとめをしました。

貝類とカニ類が多く採れましたが、よく似た形をしている種類もいて苦戦しているようでした。

ちなみに、この調査は今年で3回目になるので、前回の結果と比較して見てみると色々分かって面白いです。




また、ゴカイの同定を勉強したいということで、固定するところからやってもらいました。(気持ち悪いと思った方、すみません・・・)

ゴカイは口の部分が大切な同定のポイントとなるので、普段は縮こまっている口の部分を出した状態で固定を行います。

ところがこの作業がなかなか難しく・・・

いっぱい捕まえてきたので、失敗しても一人何匹ずつか練習してもらえました。

固定ができたら、顕微鏡を使って細かい部分の観察です。



2日目は、生徒さんに持ってきてもらったゴカイのサンプルの同定と、綾子先生によるカニの同定講座です。

実際に見てもらいながら勉強するのが一番ですね。



その後は、ノギスを使ってウミニナの殻長測定をしました。

ノギスを使ったことのある子は少ないようでしたが、目盛りの読み方にもすぐに慣れてどんどん測定を進めてくれました。


午後からは、ウミニナの殻長データと綾子さんのデータを使ってコホート解析の勉強、最後に私の研究紹介を聞いてもらいました。




2日間みっちり内容盛りだくさんでしたが、高校に帰ってからも今回の内容を役に立ててもらえると嬉しいです。

来年もいっしょに調査したいですね!!